舞台「イケメン革命」観劇
先日、「イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル編」を観劇。
主演・レイ役を務めるのは松村優さん。他にも小南光司さんや荒一陽さん、丘山晴己さんなどが出演。
場所は全労済ホール/スペースゼロ。
あまり観劇スペース感はないけど、わりと見やすいので個人的にはとても好きな会場。
イケメン革命はもともと、携帯アプリの恋愛シミュレーションゲームで、今回はそのゲームを舞台化したものとなる。恋愛シミュレーションゲームなので基本は全員と恋愛の可能性があるが、舞台では特定のキャラクター(今回で言えばレイ=ブラックウェル)でエンディングをむかえる内容になっている。
※ちなみに今回のレイ編は舞台化第2弾で、第1弾は別のキャラクターエンディングで行われている。
千秋楽から少し時間が経ってしまったけど、せっかくブログを始めたので観劇レポートを。
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イケメン革命◆アリスと恋の魔法 Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル | 公式サイト
公式からあらすじを引用すると、
ーー時は19世紀ロンドン。
白ウサギに似た紳士を追いかけたアリスが迷い込んだのは、科学の代わりに魔法が発達したもうひとつの世界―クレイドル―
この世界では、トランプの紋章を掲げる『赤の軍』と『黒の軍』の覇権争いの真っ只中で…?!
元の世界に戻れるのは次の満月の夜を迎える30日後…
紳士はアリスにこう忠告する。
「良いかい、アリス。元の世界に帰りたいなら絶対にかかってはいけない魔法が一つある。
それはこの世で最強にして最古の魔法―――恋だよ」
というわけで、ざっくり言うとアリスがクレイドルという世界に迷い込み、そこで出会った数々のイケメン達と共に次の満月まで過ごすお話。恋の魔法にかかったら元の世界には戻れないという忠告を受けつつも、アリスはクレイドルで恋に落ちてしまう。
松村優さん演じるレイは、キャラ属性で言うと「クーデレ」。クールですこし意地悪で、でも随所随所優しい…という。
見ている限り、どこが意地悪なんだ?と思わざるを得ないくらい優しさを沢山持ち合わせているキャラクターだったので、見ているこっちも簡単に好きになってしまった。
もしかしたら、松村さんがもともと持っている優しさが滲み出ていたのかもしれない。(松村さんについては、テニミュで共演した宇野結也さんが「文字通り優しい人」と表現していたのが印象深くて、舞台見ながらこの人実際本当にいい人なんだろうな…という目で見ていた。)
レイは黒の軍の若きキングで皆から慕われるトップオブトップ。敵も寄せ付けない強さを持っているし、アリスがピンチの時必ず助けに来てくれるし、素直にアリスは他の人と違うと言って特別扱いしてくれるし、恋愛シミュレーションゲームにおけるキャラクター設定としてはかなり出来た方の男の子だったなと。
女の子の理想を寄せ集めた感がとてもして、これぞ恋愛シミュレーションゲームのキャラクター!とワクワク見れる子がレイ。
対する赤の軍のランスロット=キングスレーもなかなか良くて、イケメン、金髪碧眼、圧倒的カリスマ性…みたいな要素で出来た、絶対服従型キング。レイと対になるキャラクターなので、アリスが魅力溢れるランスロットに傾くんじゃないかとヒヤッとするシーンもあったり。
アリスは普通の人間だが、魔法の使えるクレイドルの世界では“科学のある世界にいる人間は魔法を弾き飛ばせる”という設定がある為、アリスを邪魔だと思う勢力によって身の危険に晒されることに。
そこにレイや周りのキャラクターたちが駆けつけて彼女を助ける。そのなかでアリスがどんどんレイやクレイドルに対する愛を芽生えさせていくのをストーリーが進むごとに感じられて良かった。
また、レイとアリスの関係性だけでなく、アリスとクレイドルの人々のやりとりや、レイの右腕フェンリルとのストーリー、敵対関係にあったランスロットとの関係性の変化であったりと、周りのキャラクターとの物語もしっかり描かれていて見応えがあった。
また、恋愛シミュレーションゲームを元にした舞台を見たのは今回が初めてだったので、とにかくびっくりしたのがキャラクターたちのセリフ。甘い、甘すぎる…。
なんと言ってもレイのラストシーンのセリフは、聞いた人間全員が胸キュン状態になっていたと思う。アリス役の青木さんも絶賛するくらい。(そう言われて、格好良く決められるか松村さんはプレッシャーに感じていたらしい)
セリフも然る事ながら、松村さんの美声も大加点要素。レイはゲーム版では下野紘さんが声をあてているが、下野さんともまた違う松村さんのオリジナリティがふんだんに盛り込まれたセリフ回しに、私を含めた観客達全員が酔いしれていた。
おそらくゲームでも同じセリフがあるはずなのでこれからプレイしてもう一度あのセリフに会いに行こう…と決意。
最後、カーテンコールで初座長を務めた松村さんから挨拶があった。
初回だったからか、すごく緊張されている様子。自分たちが一生懸命に作ってきたものを、これから千秋楽まで一つひとつ大切にやっていくということが伝わってきて、この舞台への気概を示されてグッときた。
また次も彼が舞台をやるときは観にいきたいと心から思ったし、他のキャストで言うと小南さんもとても良かった。
ジャンルは何であれ、一生懸命にその舞台でキャラクターとして生きている姿を見せてもらうと、生きる力を分け与えられている気持ちになる。その役者の一瞬一瞬に弾け飛ぶきらきらしたエネルギーを吸収出来るような。
観てよかった。ありがとうクレイドル。ありがとうアリス。第3弾も公演されることを祈りながらアプリをインストール。。。